ごあいさつ

 

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北海道立農業大学校同窓会
会長 津島 朗 (農大6期)



 同窓会の皆様こんにちは。新しい希望の未来が広がる、令和元年がスタートいたしました。
 

 生産現場では、トラクター等におけるGPS自動操舵の普及が進んできています。また、ドローンでの有効利用等も研究が盛んで、いわゆるICTを利用している先進技術の進歩には、目覚ましいものを感じるところです。

 全国の府県には農業大学校があります。学校では自営農業者の担い手の入学者数が減る中で、非農家の入学者が増加し、その内女性の入学者が特に増加傾向にあります。このことは、先進技術の進歩や農業への魅力が高まっているためと思われます。     

 全国の農業大学校の特徴の一つに全寮制がありますが、そのことが不人気の要素であったために、その全寮制を廃止にした学校、または寮を一人部屋にしたことにより人気の出た農業大学校も存在しています。

 昨年の9月6日に、北海道で日本初の地震によるブラックアウトがありました。今年は東日本全域で台風による大規模な浸水や停電が起きてしまいました。災害のたびに想定外の被害が発生していると言われています。

 近年、農業の場面でも、50年、100年に一度の異常気象と言われることが度々ありますが、もはや、干ばつ、豪雨、高温の異常気象は地球規模で恒常化しているとさえ感じられます。

 食料自給率が40%を切る位の我が国で、最低の食料生産を守ることは重要です。さらに自然災害だけの心配でなく、米中関係、日韓、米露、中東、欧州の様々な出来事により、世界が不安定に向かいつつあるように感じる中で、食糧の安定供給に「想定外でした」の言葉はあってはならないことから、国に対してしっかり助言をして、安定生産をしていくことが我々の責務であり、やりがいと思われます。

 今年度は3年に一度の総会があります。同窓生の方々と情報交換、

または励ましあう事ができれば幸いです。皆様方の沢山の出席をおまちしております。

 

令和元年10月 聖鍬会報 第45号 より


 

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